April 30, 2023 → May 9, 2023
みく、菜々、七海。3人のあまりに強烈な個性は芝居のなかにも活かされている。しかし、強烈過ぎる個性ゆえの、足並みの揃わなさを指摘されてしまう。ただの似た者同士なだけじゃない。同じ場所を目指す仲間でありたい。3人はそれぞれの想いを語り、ドラマの完成に向け、気持ちを新たにするのだった。
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-撮影中-
ナナミ
ナナミはこのとおり、ぴっちぴちれすよ~!
どうれす?ミクさん、ナナミのこと食べたくなりました~?
菜々
(……はっ!七海ちゃん、アドリブですね……!?)
ミク
なっ!?ミクはお魚食べない系ねこチャンなのにゃ!
その代わりお肉が好き!好物はハンバーグにゃ!
菜々
(みくちゃんもしっかり付いていってる……!)
ナナミ
お肉れすか?ウソはダメれすよ~?
ミク
も、もうウソはつかないにゃーっ!
監督
……ふむ。
菜々
はぁ~……。
みくちゃんも七海ちゃんも、演技キレッキレでしたねぇ~。
なのにナナは……。
監督
あ、安部さんいた。ちょっといい?
菜々
は、はいっ!
監督
『ナナ』なんだけど、もっと食らいついていける?
今だとちょっと、ふたりに置いてかれちゃって
全体的にチグハグしてる感じなんだよね。自分でもわかる?
菜々
そう……ですね。
ここ最近のシーン、急に撮り直しの回数が増えましたし……。
菜々
ナナの会話のテンポが遅くて、
ズレてる感じになっちゃってるのかなって。
監督
いやぁ、致命的にズレてるってほどでもないんだけどね。
惜しい感じがしてて。もっとハマる気がするんだけどなぁ。
まあ安部さんだけがどうこうって話でもないんだけど。
監督
これまではね、『ナナ』たち3人の空気感もそうだから、
それがむしろよかったんだけど。
ここからは、同じ目標にむけて3人がまとまっていくとこだから。
監督
さっきも言ったけど、とりあえずテンポ感を掴んで、
ふたりに合わせることを意識してみてくれるといいかな。
菜々
わ、わかりました!
七海
仲良く、楽しく……自由に。
七海は『ナナミ』になれてるんでしょうか~。
七海
あ、菜々さん……
に近づくは、監督の影……さっ。
監督
「全体的にチグハグしてる感じなんだよね。」
「ふたりに合わせることを意識してみてくれるといいかな。」
七海
ふたりに合わせる……?
そんなこと……考えてなかったれす。
七海は『ナナミ』のことだけを考えてて……。
七海
アドリブやテンポも、みくさんや菜々さんが
七海に合わせてくれてたから、
それっぽい形になってたのかも……。
七海
菜々さん、みくさん……それから、七海。
七海たちは、もっと……。
みく
なーんーかー!
いまいち手応えがつかめなくて、モヤッとするにゃあ~!
みく
最初の頃は、もっと順調に撮影が進んでたのに!
みくたちって、もっと合ってる感じじゃなかったっけ……
ねえ、Pチャン?
プロデューサー
その言葉は、ふたりに伝えたほうがいいんじゃない?
みく
それは……
なんだか今更っていうか……タイミング逃しちゃって。
みく
……Pチャンはさ、もとからみくたち3人の息が合ってるから、
このお仕事を持ってきてくれたんだよね?
プロデューサー
息が合ってるというか、似た者同士というか……
でも、それだけじゃない。
今の3人にとって意味がある仕事だと感じたんだ。
みく
そうなの?
プロデューサー
うん。みんなには、互いを信頼して、背中を預けあって、
さらに大きな景色を見てほしいと思ったんだ。
プロデューサー
趣味趣向や境遇が似通っていて、なんとなく会話も弾む。
そんなただの似た者同士ってだけじゃなくて……
きちんと、仲間になってほしいんだよ。
プロデューサー
自分の足で行きたい場所を……
自分の手で掴みたいものを、改めて考えてみてほしかったから。
劇中の、ミクたち3人みたいにね。
みく
じゃあ……
こんなふうにモヤモヤしたままじゃ、ダメってことだよね。
……うん、やっぱりふたりと話さなきゃ。
みく
Pチャン、ありがと!
みく、行ってくるにゃ!
みくは勢いよく駆け出していった……
プロデューサー
(……これでもう、心配ないだろう。
これまで3人が重ねてきた日々の中で、下地は十分にできている。
あとはその経験を、改めて形にするだけ……)
プロデューサー
(……何かを手にして帰ってくるのを信じてるから、
安心して送り出すことができている。
これも……仲間といえるのかもしれないな。)
みく
(そういえば……このお仕事が決まってから……
みくたち、ああしたいとか、こうしたいとか、
そういう話を全然してなかった気がするにゃ。)
みく
(ふたりとはもう付き合いも長いし……
なんとなくいつも通り……楽しく大騒ぎしてる間に、
お仕事が終わっていく気がして……)
みく
(ふたりがどういうふうに役に向き合ってるのか、
このお仕事に臨んでるのかも……
わかったつもりでいて、全然聞いてなかった……)
みく
(みくたち……自分のことも仲間のことも、
アイドルとして、本当の部分を全然見てなかったんだ。)
みく
しっかり向き合って……
もう一度、仲間になるにゃ!
みく
ナナチャン!七海チャン!
菜々・七海
みくちゃん?
みくさん!
みく
よかった、一緒にいたんだ。
あのね、みく、考えたんだけど……
ふたりと、ちゃんと一緒にやりたい!
みく
ずっとみくがとか、ねこチャンがとか……
自分のことばっかになってたけど、
それじゃダメだって気づいたの。
みく
同じ方向を見て、同じものを目指して、
このドラマを完成させたい。この3人で!
七海
七海も……
ひとり泳ぎはもう終わりれす~。
七海
ひとりでぐいぐい突き進んで、
誰かに合わせてもらうんじゃなくて……
3人で並んで、同じスピードで泳いでいきたいれす~!
菜々
ナナも……年上ぶるのはやめます!
必死で食らいついていきますっ!
みく
ナナチャン、年上ぶってたの?
七海
そうなんれすか~?
菜々
いやっ、年上ぶるというか……一番お姉さんですし、
しっかり周りを見なきゃって、勝手に背負ってたんです。
でもそのせいで、テンポを乱すことになっちゃいました。
菜々
それに……その考え方はふたりに失礼ですよね。
歳は関係ないです。同じ場所に立つ仲間なんですから!
菜々
もっと真剣に、演技や役の話をさせてください。
ふたりの気持ちや考え方を知って、
息を合わせていきたいです!
プロデューサー
まとまったみたいだね。
みく
Pチャン!追いかけてきてくれたの?
プロデューサー
ちゃんと伝えておきたくて。
プロデューサー
3人なら、きっと特別な宝物を見つけられる。
それがどんなに大きな宝だろうと……力を合わせれば、
持って帰ってくることができるだろうって。
プロデューサー
ワイルドで、とってもタフな3人だからね。
みく
Pチャン……足りないにゃ。
みくたちは、ワイルドでとってもタフで
最高に『可愛い』3人なのにゃ♪