[デレステ] [2019/11/11 ~ 2019/11/17] ススメ!シンデレラロード 第2話 (大石泉)

デレステ コミュ/4 イベントコミュ

2025. 1. 16. 14:14

登場アイドル

土屋亜子

村松さくら

大石泉

浅利七海

八神マキノ

鷺沢文香

神谷奈緒​

 

亜子

アタシ、絶対に嫌やで!

戦いや戦い!

浪速のど根性見せたるで!静岡出身やけど!​

 

さくら

やだやだ!わたしも、3人一緒じゃなきゃ嫌だよぉ〜!​

 

私だって、納得できない。

だから、阻止しなきゃ。

そのためには、まず、そうなった理由を考えてみよう。​

 

亜子

理由............あ!

こないだのLIVE!

さくらがダンスごまかして、へんなポーズ取っとった。​

 

うん。あれは、かわいかった。​

 

さくら

えっへへ〜♪​

 

亜子

いやいや、冗談に逃げとる場合やない。

アタシら全員、理由なんて山ほどある......。​

 

(......そう。山ほど思いあたる。

それはもちろん、さくらや亜子じゃなくてー)​

 

(私は......できてるのかな。

ふたりみたいに、私にも本当にやれてるのかな。)​

 

(歌ったり、踊ったり、そういうのじゃなくて。

お客さんのみんなを、笑顔にすること......

「アイドルができてる」って、本当に言える......?)​

 

さくら

あっ、そーだぁ!

いーこと思いついたぁ!

わたしたち、今度、おっきいLIVEやるわけでしょ?​

 

さくら

そのLIVEで、すっごく、すっごく頑張って、

「ニューウェーブすごいねぇ!解散なんてやめよぉ!」

......って、みんなに思ってもらえればいいんじゃないかなぁ?​

 

亜子

......どう思う、いずみ。​

 

うん。かわいい意見だと思う。​

 

亜子

うん。アタシはアホやと思う。

けど......。​

 

亜子

そういや、最初にアタシらが「アイドルを目指そう」って

決めたときも、こんなノリやったな。

なんか、思い出したわ。ふふ。​

 

うん。ふふっ。よし、その作戦でいこう。今度のLIVEで、

高度なパフォーマンスを示す。そして、結果で認めさせる。

私たちはずっと、そうやってきたもの。​

 

さくら

............?......えへへ♪

アコちゃん!イズミン!

無敵の友情パワーで、「解散とりやめ」目指して、がんばろぉ!​

 

亜子さくら

おーーーーっ!​

 

......あっ、プロデューサー!​

 

3人が部屋になかなか来ないから迎えにきた、と告げた......

さくら

......むぅぅ〜〜......。​

 

亜子

あのな、Pちゃん。

アタシら解散なんて、絶対にせぇへんからな。絶対の絶対や!​

 

[なんのこと?]​

 

なんのことって......!​

 

七海

あっ、泉さんれす〜!

さくらさんと亜子さんもおそろいれすね〜。

ごめんなさい、七海たちの打ち合わせが長引いちゃって〜。​

 

......打ち合わせ?​

 

七海

七海とマキノさんで、おいしい「海産物」のレポート番組、

出ることになったのれすよ!​

 

亜子

..................「かいさんぶつ」?​

 

マキノ

泉は、ニューウェーブのLIVE準備で忙しいから、

今回は私と七海のふたりで、って、上の人たちと話していたのよ。​

 

あ、あの......

その......も、もしかして......。

............。​

 

さくら

えーと..............................えっへへー♪​

 

[解散なんてしないよ]​

 

さくら

よかったあああああああああ!!​

 

亜子

はぁ〜〜〜〜〜〜!!

もうほんま、勘弁してや。

ほんま、あーーーーー。安心したぁ......。​

 

............。

........................。​

 

(......本当かもしれないって。

一瞬だけ......。考えてしまった......)​

 

(そう。解散なんて、ありえない。

私たちのプロデューサーがいるんだもの。

冷静に考えれば、わかるはずだったのに。)​

 

亜子

......どしたん、いずみ?

なんや難しい顔して。​

 

(それでもそんなことを考えてしまった、その理由......。

一度浮かんでしまったその疑問は、厄介なバグみたいに、

頭の中から消えてくれなくてー)​

 

(......今日はたまたま、勘違いだった。

でも、これから先、未来はどうなのかな。

アイドルとして......私はふたりと、一緒にいていいのかな?)​

 

マキノ

......そう。自分のアイドルとしてのパフォーマンスに、

自信が持てていない、と......。

それで、私たちの意見を聞きに?​

 

さくらや亜子と違って、私には......

アイドルとして、これといった長所がないから......。​

 

七海

そんなことないと思うのれす......。

なんだか泉さん、

いつかの七海みたいに迷ってる気がするのれす......。​

 

マキノ

フフ。じゃあ、いいものを送ってあげるわ。

私が特別に編集した動画。貴方たちニューウェーブの、

過去のいろいろなステージが詰まっているわ。​

 

-その夜​-

 

動画の中のさくら

『聴いてくれて、ありがとうございまぁす!

この曲はねっ、わたしたちの、えーと、えーと......

......なんだっけ?......えっへへー♪』​

 

動画の中の亜子

『アタシらの夢と希望と、汗と涙と、

莫大な製作費が詰まってんのやで!

CD、ぎょうさん買うたって〜!』​

 

ふたりは、ちゃんとアイドルしてる。

お客さんたちに、笑顔を届けてる。でも......。​

 

やっぱり......私の良い所なんてないよ。​

 

-翌日​-

 

文香奈緒

自主トレ......?​

 

うん。今度のLIVEに向けて。

ボーカルやダンスで、頑張るしかないって思ったから。

......ふたりには、内緒で。​

 

文香

......泉さん。

それは......。​

 

奈緒

いいんじゃないか?

ふたりと堂々と、並んでいたいって思うんだろ。

なら、とことんやってみればいいと思う。​

 

うん。そうする。

よしっ......さっそく、トレーナーさんにもお願いしてくる!​

 

奈緒

自分でとことんやんなきゃ、わかんないこともある。

そうやって気づいたからこそ、誇りになることも。

あたしは、そう思うんだ。​

 

文香

......たしかに、そうですね。

物語とは、別の誰かに与えられるものではなく、

物事の中に、見出すものですから。​

 

-数日後​-

 

さくら

あ〜っ、アコちゃん、

またストラップ、指でぐるんぐるんやってる〜。

飛んでっちゃうよぉ〜。​

 

亜子

いずみ......最近、付き合い悪いんとちゃう...?

ひとりでどこ行っとるんやろ......。

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